少し飛んで、1歳半健診の話です。
1歳を過ぎたあたりから、
- 外を怖がらずに歩くようになった←歩き出すのは早かったけれど、外を歩くのは怖がっていました。
- 積み木を積めるようになった(1個)
- スプーン・フォークの使い方が少しずつ上手になった
- お片付けができるようになった
- ズボンを一人で脱げるようになった
などなど、毎日いろいろな様子を見せてくれたさくら。
目まぐるしく成長していく姿に驚く日々でしたが、気がかりが一つ…発語のことです。
さくらの発語の変遷
1歳2か月
- 「パパ・ママ」と言っているように感じる時がしばしばあるが、ちゃんと私たちを指しているのかはっきりしない。
- 「れれれれ~」と発声練習のようなことをよくする。
- 絵本の犬を指して「わんわん」と言った!
↑これが「しゃべった!」と私たちがはっきり分かった一語目です。
1歳5か月
- 「パパだいすき」と言った!とパパが主張(笑)
- 物を渡すときに「はい!」と言うようになる。
1歳6か月
- お腹がすいて「まんまー!」と叫ぶ。
↑絶対に「ママ」ではなく、ご飯だなと分かる叫び方( ´∀` )
1歳7か月
- 「いないいないばあっ」をよく言う。
1歳8か月
- しまじろうの絵本のマネをする(トイレトレーニングの絵本)
「うーんうーん…でたー!」とトイレに成功した時のセリフをマネする。
1歳10か月
- 好きな歌の好きな部分だけ一緒に歌う。
2歳
- 赤・青などの色を言う。
- アンパンマンを観て「ばいばいきーん」と言う。
さくらの発語については思い返してみると、このような感じでした。
お話口調で何かを話すことは前からずっとありましたが、
「今、ママって言った⁉」というように「言ったように聞こえる」言葉ばかりで、はっきりとしゃべったように思えず、一喜一憂する毎日。
そんな中、1歳半健診がありました。
1歳半健診で見た他のお子さんたちのおしゃべり

市役所の健診スペースに行くと、子供向けにかわいい折り紙やキャラクターのイラストがたくさん飾られていました。
中でも一番多かったのはアンパンマン。
壁に貼られているアンパンマンのキャラを見た子供たちが「あんぱんまん」と口々に言っていたのです。一人ではなく何人も!
「1歳半ってアンパンマンって言えるんだ…」と衝撃でした…
そのほかにも
と受け答えをするお子さんがいたり…
「うちの子と全然違う…」と健診が始まる前から親である私が不安になってしまいました。
涙の1歳半健診
順番がきて、いざ健診開始。
知らない場所・知らない人が苦手なさくらは最初から顔がこわばっていました。
おむつだけになって身長・体重を測る時も私から離れるのが不安なのかギャン泣き。
服を脱がせる・着せるために下そうとしても、必死に私にしがみつこうと泣きじゃくっていました。
お医者さんの診察の時も
「そこからこっちまで歩いてこれるかな?」と歩行確認?らしき項目がありましたが、当然ギャン泣きで私の抱っこから下りず。下ろしても座り込んで動かず。
あまりの泣きっぷりに健診中ずっと周りの注目を集めていました。
特に健診のお手伝いをしているボランティアさんたちがひそひそ話しながらこちらを見ている様子に、私まで涙が出そうになってきました。
「ここまで泣きじゃくっているのはうちの子だけ」
比べたらいけないと頭では分かっていてもつい周りと比べてしまい、
「お願いだからもう泣かないで!」と必死にあやしてあやして…
どうにか健診を終えた後、
「ご希望の方は個別に相談ができます」と声を掛けられ、別室でお話をしました。
個室に入り周りが静かになったことや職員さんから「積み木で遊ぶ?」など優しく声掛けをしてもらったおかげか、さくらは落ち着きを取り戻し遊び始めました。
職員さんからは、
・必須ではないけれど希望される方は満2歳になった頃にも健診を受けられること、
・発達が気になる同じ月齢の子ども達の交流会が市役所であるので参加してみないか、
とのお話がありました。
発達障害の相談・療育が受けられる医療機関の紹介もされ、
「ああ、この子は発達に問題があるんだな…」と目の前が真っ暗になる思いでした。
立つ・歩くは早すぎるくらいでしたし、言葉もはっきりではないにしろ出ている、
寝かしつけにめちゃくちゃ時間がかかることはあったけれど、初めての育児なので
「こういう子もいるのだろう」と思うくらいで。
「普段のさくらの様子も知らないのにどうしてこんなことを言われないといけないの⁉」
と思う反面、
「泣いてばかりのこの健診だけでも専門の人達には発達に気になる部分が見えたのかな」
とも思いました。
ぐるぐると色々なことを考えながら市役所をあとにしたのですが、このまま帰る気になれず、夫の母に連絡して家にお邪魔しました。
泣き疲れたさくらは市役所を出ると同時にすっと寝てしまいました。
健診のことを話しながら泣いてしまった私に義母は
「あなたもさくらちゃんも頑張ったね」と言いました。
その言葉に「そうだ。さくらは知らない場所で知らない人に大勢囲まれ、怖い思いをたくさんしたんだ」と、はっとしました。
「健診を受けさせなきゃ!」と私は自分のことばかりで、さくらの気持ちを思いやれていなかったと今更気付いたのです。
周りの目に動揺せず、落ち着いてさくらをしっかり抱っこしてあげればよかったと後悔しました。
目を覚ましたさくらはすっかりいつも通りの様子で、私も義母と話すうちに心が落ち着きました。
子どもの交流会にも深く考えずに行ってみたら?と義母にすすめられ、参加することに。
こうして私もさくらも大泣きした1歳半健診は終わりました。