家計簿は付けているけど、うまく活かせていない気がする…。もっと上手に分析して、資産を増やしたい。
このような悩みを解決します。
この記事を読めば、次のことがわかるようになります!
家計簿の目的は「貯蓄率」を増加させること
家計簿の目的は、貯蓄率を上げるためです。
貯蓄率とは:手取収入のうち貯金できた割合のこと
貯蓄率とは、貯金額を手取収入で割ったものです。
収入が436万円(2020年の日本人の平均年収:平均年収.jpより)で、1か月間の生活費が平均15万円(2020年の日本人の平均生活費:e-Stat 政府統計の総合窓口より)のAさんのケースを考えてみましょう。
手取収入は、所得税や社会保険料などを考慮すると、1か月間で約27万円になります。
そうすると、Aさんの毎月の貯金額は、27万円(手取収入)ー15万円(支出額)=12万円になりますね。
このときの貯蓄率は、
- 貯金額(12万円)÷手取収入(27万円)×100
=貯蓄率(44.4%)
になります。
ちなみにですが、貯蓄率44.4%という数字は、感覚的に相当優秀な数字です。笑 平均年収と平均支出を例に挙げましたが、少しからくりがありそうですね^^;
貯蓄率を上げるには
さて、冒頭で、家計簿の目的は、貯蓄率を上げるためであると説明しました。
貯蓄率というのは、簡単に言うと、手取収入のうち貯金できた割合のことです。
なので、貯蓄率が高ければ、当然貯金額が増えるということは、わかりますよね。
そして、貯蓄率を上げるにはどうすればよいかというと、以下の2つしかありません。
家計簿をつけることで、収入と支出が明確になります。
家計簿の中で収入だけを見ても、特に分析することはありませんが、大切なのは支出額です。
「無駄な支出を減らすことで貯蓄率を上げる」というのが家計簿の目的です。
間違った家計簿のつけ方
家計簿管理の目的は理解していただけましたでしょうか。
次は、間違った家計簿のつけ方を紹介します。
あなたに当てはまるものはないか確認してみてください。
先にすべてお見せします。
家計簿を紙でつけている
家計簿を紙でつけていると、単純に時間がかかります。
最近では、家計簿アプリが非常に便利です。
わたしはマネーフォワードMEという家計簿アプリを使っています。
収入を記録していない
節約をしようと考えるあまり、収入の管理を怠ってはいけません。
月々の生活費の目標がなく、節約をしていると疲弊してしまいます。
生活費の目標を立てるためには、収入を把握しなくてはなりません。
抜け漏れがある
家計簿に抜け漏れがあると、正確な分析ができません。
特に抜け漏れがある費目にこそ、無駄遣いが潜んでいます。
家計簿アプリでは、クレジットカードを紐付けておくことで、クレジットカードの利用については、抜け漏れなく自動でつけてくれます。
使途不明金という費目がある
家計簿をつけ始めると、何に使ったかわからない支出が見えてきます。
最初は仕方ありませんが、家計簿管理に慣れてきたら、使途不明金という費目は使わないようにしましょう。
使途不明金は、名前のとおり、何に使ったかがわからないものになります。
無駄遣いをしている可能性が高いため、費目は明確にしておきましょう。
家計簿の費目がたくさんある
費目をたくさん使って管理している人は、とても正確につけていることでしょう。
しかし、費目が細かすぎると、分析がうまくできない可能性が高くなります。
例えば、以下の場合は、一つの費目にまとめた方が適切です。
- 映画
- 音楽
- ゲーム
- 漫画
→これらはすべて「趣味」や「娯楽」という費目にまとめましょう。
ただつけているだけで活用ができていない
家計簿はしっかりつけているが、その家計簿をもとに分析したり、振り返りをしていないとなると、非常にもったいないです。
そういう人たちは、家計簿をつけることが目的になってしまっています。
家計簿をつける目的は、もう頭に入っていますよね。
家計簿をつけることができたら、次のステップは分析と振り返りです。
この記事の後半でやり方を説明していますので、ぜひご覧になってください。
現金での支払いが多い
家計簿の間違ったつけ方とはちょっと毛色が違いますが、お金の使い方として、現金での支払いは極力なくしましょう。
なぜかというと、家計簿アプリでは、クレジットカードや電子マネーを紐付けることで、使用履歴から自動で家計簿をつけてくれます。
現金ではそれができません。
つまり、現金での支払いが多いと、その分家計簿管理が面倒になり、時間がかかってしまいます。
家計簿管理を楽に時間をかけずにおこなうなら、現金での支払を極力減らし、家計簿アプリで紐付けたクレジットカードや電子マネーを主体に支払いをすることがポイントになります。
貯金が増える家計簿のつけ方
貯金が増える正しい家計簿のつけ方を説明します。
まずは結論からです。
家計簿アプリを使う
家計簿は紙とペンではなく、アプリを利用しましょう。
家計簿アプリは世の中にたくさんありますが、私は「マネーフォワード ME」というアプリを使っています。
クレジットカードや電子マネーを紐付ける
マネーフォワードMEでは、クレジットカードや電子マネーを紐付けることができます。
そうすることにより、支払履歴から自動で家計簿がつけられます。
費目についても自動で設定されますが、たまに間違えるのが傷です。
費目については手動で修正することをオススメします。
適切な費目を最小限で管理・分析する
家計簿管理で一番重要なのが費目の管理です。
家計簿アプリを使って管理している人は、ほとんどの人がアプリに最初から用意されている費目を何となく使って管理しているのではないでしょうか。
しかし、それだと分析や振り返りが不十分になってしまいます。
そこでわたしが使っている家計簿の費目を紹介します。
支出については、7種類に分類して管理しています。
- 固定生活費
- 変動生活費
- ゆとり費
- 自己投資
- 健康・医療費
- 仕送り
- 特別な支出
「仕送り」や「特別な支出」は、必要な人だけ用意すべき費目ですが、それ以外は全員必要な費目となります。
それぞれ解説していきます。
固定生活費
生活していくうえで必要な支出の中で、ほぼ費用が変わらない生活費を指します。家賃や水道光熱費、通信費などがこれにあたります。
変動生活費
生活していくうえで必要な支出の中で、毎月費用が変動する可能性が高い生活費を指します。食費や日用品などがこれにあたります。
ゆとり費
生活していくうえで、なくてもかまわない支出を指します。趣味や娯楽、交際費や交通費などがこれにあたります。
自己投資
自分の能力を高めるために発生する支出のことを指します。
健康・医療費
医療費や、健康のための支出のことを指します。
仕送り
親への仕送りです。
我が家は毎月固定で仕送りしているため、費目を分けて管理しています。
特に仕送りをしていない方は、この費目を用意する必要はありません。
特別な支出
副業にかかる経費や、節税のためにおこなっているふるさと納税などがこれにあたります。
不用品の販売にかかる送料なども含みます。
振り返りのやり方
まず、1か月間家計簿をつけてみましょう。
そして1か月分の家計簿をつけたら、次のとおり振り返りをおこなってください。
順番に見ていきましょう。
毎月の目標貯蓄率(または貯金額)を決める
まず、一番最初に決めることは、毎月の目標貯蓄率(または貯金額)です。
現在の1か月間の収入と支出を把握し、現実的な目標となる数字を設定しましょう。
いきなり厳しい目標を設定してはダメです。
まずは、手の届く目標を設定して、その目標を達成してください。
達成できたら、次の目標を設定し、また達成してください。
それを繰り返すことで、最終的な目標を達成することができるようになります。
各費目の合計と割合を確認する
家計簿アプリを使っていれば、手で計算する必要はありません。
各費目の合計と割合を確認してください。
あなたが何にお金を使っているか、お金が貯まらない原因は何かが見えてきます。
固定生活費を見直す
まず最初に見直すべきポイントは、「固定生活費」です。
なんとなく、最初に無駄遣いをやめようと決心する人が多いと思いますが、実は真の無駄遣いは「固定生活費」に潜んでいます。
そして、固定生活費の見直しは、変動生活費の見直しとは異なり、一度見直してしまえば継続的な見直しは不要であるということです。
つまり、最も楽に、そして効果的に節約ができるのが固定生活費の見直しなのです。
固定費の見直しが終わったら、毎月の振り返りは不要です。
固定費の見直しについては、次の記事を参考にしてください。

変動生活費を見直す
固定生活費の見直しが終わったら、次は変動生活費の見直しです。
変動生活費については、毎月チェックしましょう。
まずは、無駄遣いがないかチェックしてください。
そして、世の中の平均を調べて、自分の家系と比較してください。
突出して高い支出があれば、その原因を調べましょう。
ゆとり費を見直す
最後に、ゆとり費を見直してください。
ただし、ゆとり費を減らそうとすると、幸福度が下がりやすいです。
無理のない範囲で見直しましょう。
まとめ
最後に、貯金を増やす正しい家計簿管理術についてまとめます。
ポイントは、費目を分析しやすいものに絞ることでしたね。
家計簿なくして、健全な家計は手に入りません。
めんどくさいからといって逃げずに、まずは家計簿アプリをインストールするところから始めましょう。
このブログでは、毎月わたしの1か月の家計簿と総資産額を公開しています。



この記事のおさらい
費目は少ないほうがいいです。
最低でも5つ(固定生活費、変動生活費、ゆとり費、自己投資、健康・医療費)と、必要に応じて+α(仕送り、特別な支出)の費目を用意しましょう。
固定生活費。
一度見直してしまえば、毎月チェックする必要がないため、楽に効率的に節約できる。
手取収入のうち貯金できた割合のこと。
貯蓄率(%)=貯金額÷手取収入×100