FIREっていろんな種類があるみたいだけど、それぞれどう違うの?
このような悩みを解決します。
この記事を読めば、次のことがわかるようになります!
FIREにはたくさんの種類がある
FIREについて調べてみると、たくさんの種類があることがわかります。
わわわ、こんなにいっぱいあるの!?
いろいろ調べてみたけど、人によってちょっとずつ言ってることが違うし、あまり差がよくわからないよ。
そもそもFIREとは、言葉の定義があいまいで、人によって解釈が異なります。
そこでこのブログでは、FIREを以下のように定義しています。
経済的自立を達成し、労働の自由(働いてもいいし、働かなくてもいいという選択の自由)を手に入れること。
FIREの意味が揺らぐように、当然FIREの種類についても、人によって解釈が異なります。
そのため、それぞれの言葉の定義を知ることは、FIREをめざすうえではあまり重要ではありません。
しかし、FIREにはいくつか種類があり、どんな種類があるのかということについては、とても興味深く感じる方も多いと思います。
FIREの種類を知ることができれば、自分自身がどのようにFIREをめざし、リタイア後にどんな人生を歩んでいくのが向いているのかがわかります。
そこで、わたしが調査した内容を整理して、わたしの解釈でそれぞれのFIREについて解説させていただきます。
FIREの種類を分布図でチェック!
まずはじめに、FIREの種類を視覚的に理解するために、以下の分布図を確認してください。

FIREの種類は、主に以下の3つの軸で分けることができます。
Type1:FIRE後に働くか働かないか
FIRE後に働くか働かないかで、FIREの種類を3つに分けることができます。
Full FIRE(フル・ファイア)
Full FIREとは、働かずに得られる所得(不労所得)だけで、年間支出をまかなえる状態でリタイアすることを指します。
フルFIREできれば、一生働かずに暮らしていけます。
一生働かずに暮らしていけるなんて、夢のようだね!フルFIRE一度でしょ♪
実は、FIREした人の多くはリタイア後も働いています。
早期リタイアというと、フルFIREのイメージが強いかもしれませんが、実際のところ、多くの人が働き続けるという選択をしています。
Side FIRE(サイド・ファイア)
Side FIREとは、FIRE後も働き続けることで得られる労働所得と、働かずに得られる所得(不労所得)で年間支出をまかなえる状態でリタイアすることを指します。
せっかく早期リタイアできたのに、結局働くんじゃFIREって呼べなくない?
FIREの定義を思い出してください!経済的自立を達成して、労働の自由を手に入れることでしたよね?
FIRE後の仕事は、生活のためにやらなくてはいけない仕事ではなく、自分の好きなことややりたいことのための仕事になります。
同じ仕事でも、これらには天と地ほどの差があります。
結局FIRE後も働くのであれば、最初からサイドFIREを狙うのもありです。
サイドFIREであれば、FIREに必要な目標資産額(4%ルールに則ると、年間支出の25倍)は、稼いだ金額を引いて計算されるため、目標金額はフルFIREよりも大きく下がります。
つまり、より早くFIREできるということです。
サイドFIREについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

Type2:FIRE後の生活費は質素か贅沢か
FIRE後の年間支出の金額がどれほど必要かによって、FIREの種類を3つに分けることができます。
Lean FIRE(リーン・ファイア)


Lean FIRE とは、徹底的に節約することで、平均よりもかなり少ない必須生活費をまかなえる状態でリタイアすることを指します。
家賃は5万円以下、車はいらない、テレビもいらない、余計なものは一切買わない。徹底的に節約します!
リーンFIREの場合、年間支出がかなり低くなるため、FIREに必要な資産額も低くなります。
そのため、FIREのハードルが低くなり、より早くFIREすることができるようになります。
より早くリタイアしたい人向けのFIREです。
ただし、金銭的自由はあまりないので、リタイア後は、自分の好きなこと・やりたいことを仕事にして、少しでも稼いでいけると、少しずつ金銭的自由も手に入れることができるようになります。(Fat FIRE)
Barista FIRE(バリスタ・ファイア)


Barista FIREとは、FIRE後も働き続けることで得られる労働所得と、働かずに得られる所得(不労所得)で年間支出をまかなえる状態でリタイアすることを指します。
ここまではサイドFIREと同じ意味になりますが、Barista FIREの真の目的は、社会保険に加入することです。
アメリカでは、日本のように国民皆保険制度がありません。
つまり、リタイアしてしまうと、医療費の不安が付きまといます。
あえてパートアルバイトとして少しの労働をおこなうことで、健康保険に加入し、医療費のリスクを回避することが、Barista FIREの真の目的になります。
日本におけるBarista FIREは、サイドFIREと置き換えてOKです!
Fat FIRE(ファット・ファイア)


Fat FIRE とは、生活していくうえで必要な支出だけでなく、趣味や娯楽のために使う余分なお金までもカバーした状態でリタイアすることを指します。
平均よりも多くの資産を必要とします。
最終的には、みんな Fat FIRE が理想だよね!
最低限必要な生活費だけを不労所得でまかなえるようになるだけで、生活における幸福度は格段に上がります。
しかし、趣味や娯楽のために使うお金までもカバーできるようになると、本当に夢のような生活が待っています。
リーンFIREやコーストFIREからめざし始めた人でも、最終的にはファットFIREを夢見て、自分の好きな仕事をして、収入を増やしていく人も多いですね。
Type3:どれだけ早くFIREするか
これまでのFIREの種類とは異なり、FIRE達成前の状態を2つに分類します。
Fast FIRE(ファスト・ファイア)


Fast FIRE(Fast FIともいいます。)とは、支出を最小限に抑え、収入を最大限に増やし、できるだけ多くのお金を投資に回すことで、最速でFIREをめざすことを指します。
貯蓄率と投資の最大化に焦点をあてた、FIREのめざし方になります。
FIREをめざす期間は我慢の生活が続くけど、早くリタイアしたい人にはオススメってことかしら。
そのとおり!
早期リタイアを1番の目的に置くと、Fast FIREがいいのかもしれません。
しかし、FIREの本来の目的は人生の価値を最大化することですから、FIREをめざしている間に幸福度を下げすぎないように気をつけてください。
Slow FIRE(スロウ・ファイア)


Slow FIRE(Slow FIともいいます。)とは、FIRE後の理想のライフスタイルを設計し、可能な限り理想のライフスタイルに生活を変えていきながら、ゆっくりとFIREをめざすことを指します。
人生の満足度に焦点をあてて、ゆっくりとFIREをめざしていく、最も快適なプランになります。
今の仕事もそんなに辛いわけではないし、ゆっくりコツコツと経済的自由に近づけたらいいな。
とにかく仕事がつらすぎて、FIREをめざす一番の理由が会社を辞めることであれば、Fast FIREがおすすめですが、そこまでつらいわけではない方は、ゆっくりと生活を変えていきながらFIREをめざすSlow FIREがオススメです!
その他のFIRE
他にも、特殊なFIREの種類があるのでご紹介します。
Coast FIRE(コースト・ファイア)


Coast FIREとは、早期リタイアをめざすのではなく、従来の退職年齢以後(老後)の生活をまかなうのに十分な資産を貯めることをめざすFIREのことです。
目的は老後の安定です。
先に老後の不安を無くすことで、今を豊かに生きようという考え方になります。
通常のFIREの考え方は、老後の不安というよりかは、退職年齢を前倒しにすることが主軸に置かれるため、少し考え方が異なります。
個人的には、iDeCo(確定拠出年金)を最大限運用して、国の年金制度に頼ることで、老後の不安はある程度クリアできると思っています。
日本において、Coast FIREをめざす意味はあまりないのかなぁと思います。
まとめ
ここまで、FIREの種類について解説してきました。
FIRE後に働くか働かないか
- Full FIRE(フル・ファイア)
- Side FIRE(サイド・ファイア)
FIRE後の生活費は質素か贅沢か
- Lean FIRE(リーン・ファイア)
- Barista FIRE(バリスタ・ファイア)
- Fat FIRE(ファット・ファイア)
どれだけ早くFIREするか
- Fast FIRE(ファスト・ファイア)
- Slow FIRE(スロウ・ファイア)
その他のFIRE
- Coast FIRE(コースト・ファイア)
FIREにはたくさんの種類があって、混乱してしまう方も多いと思いますが、FIREの種類を一つ一つ理解する必要はありません。
FIREの種類を知ることで、FIREの方向性が見えてくると思います。
自分がどのようにFIREをめざし、リタイア後どのような生き方をしたいかということが明確になればOKです。
この記事のおさらい
Lean FIRE(リーン・ファイア)
Slow FIRE(スロウ・ファイア)
Side FIRE(サイド・ファイア)