書籍『FIRE 最強の早期リタイア術ー最速でお金から自由になれる究極メソッド』について知りたいです!
こんな疑問にお答えします。
この記事を読めば、次のようなことがわかるようになります!
※「FIRE」については、以下の記事で詳しく解説しています。

著者紹介
この本は、夫婦2人の共著となっています。
FIREムーブメントの第一人者。
7歳まで中国で暮らし、9歳からカナダへ移住。31歳でミリオネア(億万長者)となり、フルFIREを達成。その後は世界中を旅行してまわり、プロとして文章を書いている。
クリスティー・シェン氏の夫。
シェン氏とは大学で出会い、後に結婚する。
シェン氏と共にFIREを達成して、世界中を旅行してまわっている。
31歳でフルFIRE達成は、とても早いですね!
概要
この本には、
- FIREとは何か
- FIREを達成するには何が必要なのか
ということについて、著者の実体験をもとに書かれています。
FIREをめざす人であれば知っておかなければならない「4%ルール」についても書かれていて、シェン氏はその問題点を指摘するだけではなく、対策についても解説しています。
その他、FIREをめざすためのマインド、投資手法、持ち家に対する意見、子持ち夫婦のFIREについて、インフレ対策など、FIREをめざすうえで役に立つ内容がたくさん書かれています。
おそらく最も再現性の高い手法です。
また、31歳でフルFIREした後の生活や、早期リタイアの負の側面についても触れています。
FIREをすること自体に不安がある方も、この本は役に立つでしょう。
この記事では、細かい内容までは触れませんので、気になる方は、実際に本を手にとってみてください^^
勉強になったポイント
わたしがこの本を読み、特に勉強になったポイントについて、4つ紹介します。
- お金持ちになるのは簡単なことではないが、シンプルで再現可能なことではある
- 自分が買っているものの一部、もしくはそのほとんどが自分を幸せにはしていない
- リタイアまでの期間は、年収に左右されるのではなく、貯蓄に左右される
- 早期リタイアに向けて克服しておかなければならない3つの恐怖心
お金持ちになるのは簡単なことではないが、シンプルで再現可能なことではある
著者であるシェン氏は、FIREのやり方を説明したブログMillennial Revolutionを立ち上げています。
このブログの読者は、シェン氏のアトバイスを実行に移すことで、同じようにFIREすることができているそうです。
でも、もともと恵まれた環境で育った人しか早期退職できないんじゃない?
そんなことはありません。
著者であるシェン氏自身が、もともとは貧しい環境で育っていたからです。
シェン氏は、7歳の頃、父から缶のコカ・コーラをもらったときが、初めて豊かさを実感したと語っています。
たった1缶のコカ・コーラを、1週間にわたり大事に飲んでいたそうです。
この体験から、お金持ちになるには、恵まれた環境で育つ必要はないということを、シェン氏自らが証明しています。
自分が買っているものの一部、もしくはそのほとんどが自分を幸せにはしていない
お金持ちになりたいと思っている方の中には、「欲しい物がたくさんありすぎるから」という理由の方もいますよね。
あなたもそう思ってはいませんか?
わたしも、最新の家電やオシャレな家具など、欲しいものはたくさんあります。
しかし、仮にそれらのものがすべて手に入ったとしても、そのほとんどが幸福には繋がらないと、著者であるシェン氏は語っています。
どうして?欲しいものがすべて手に入れば幸せじゃない?
欲しいものを買うと、最初はドーパミンがあふれますが、次第に減っていきます。
欲しいものを買うことで幸福を感じるのは、一時的な幸福にすぎないのです。
また、シェン氏は、友人や家族の間に奇妙なパターンがあることに気づいたそうです。
それは「多くのモノを所有すればするほど、ストレスを抱え不幸になる」というパターンです。
モノが多いと、片付けが大変です。どこにモノがあるかすぐに見つからないかもしれません。
モノが壊れたら、捨てたり新しいモノを買わなければなりません。
掃除をするのも大変です。
モノが多いと、だんだん邪魔になってきます。
モノを減らし、体験にお金を使うことが幸福度を高めるとシェン氏は語っています。
リタイアまでの期間は、年収に左右されるのではなく、貯蓄に左右される
早期リタイアするには、たくさんのお金がないと無理なら、年収が高いことが必須条件なんじゃないかな?
年収が高くても、その分お金を使っていたら、リタイアなんて無理だよね。
考えてみれば当たり前のことを、この本は気づかせてくれました。
「お金持ちになりたいから、年収の高い企業に就職したい」と誰もが思ったことがあるのではないでしょうか。
その考え方は、全然間違いではないです。
ただし、年収の高い企業に就職できたからといって、お金持ちになれるかどうかは別の話です。
大事なのは「貯蓄」です。
年収が1,000万円で生活費が1,000万円のAさんと、年収が500万円で生活費が300万円のBさんを比較してみましょう。
Aさんは貯金がまったくできません。
かたやBさんは毎年200万円の貯金ができます。
毎年200万円の資金を資産運用することで、貯蓄がどんどん増え、やがては早期退職することができるでしょう。
繰り返します。大事なのは「貯蓄」です。
FIREをめざすなら、毎月、貯蓄率を意識することが大事です。
貯蓄率を意識するには、家計簿管理が必須です。
家計簿管理については、こちらの記事が参考になります。



早期リタイアに向けて克服しておかなければならない3つの恐怖心
早期リタイアが手の届きそうなところまでくると、ほとんどの人は3つの恐怖心を持つそうです。
- 資産の消失
- コミュニティの喪失
- アイデンティティの喪失
資産の消失
4%ルールに基づいて資産運用していたとしても、タイミング悪く株価が暴落しちゃったら、資産が0円になることがありそう…。
トリニティ大学が研究した「4%ルール」は、とても信頼できるものですが、100%安全というものではありません。
ですので、こうした恐怖心を抱くことは至極当然です。
本書では、その恐怖心への対策として、4%ルールをカバーする2つの対策「現金クッション」と「利回りシールド」について紹介しています。
この2つの対策を取ることによって、大きな不安は解消されるでしょう。
気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてください。
コミュニティの喪失
いざ会社を辞めようと思ったものの、このままでは孤独で寂しい生活を送ることになるのでは…
早期リタイアすると、友人が働いている間にあなたは遊んで暮らしていることになります。
「嫉妬や怒りから、友人に嫌われてしまうのでは?」
と思ってしまいますよね。
シェン氏は「人とは違う道を歩んだことで友人が離れていっても、そんな友情はそもそも続ける価値のないもの」だと表現しています。
わたしも共感しました。
本当の友人であれば、嫉妬や怒りで嫌ったりはしませんよね。
そんな友人なら離れるべきなのです。
リタイア後は時間があります。
新たなコミュニティに飛び込み、真の友人を増やしましょう!
アイデンティティの喪失
仕事を辞めてしまったら、この社会において、自分は不必要な存在となるのではないだろうか…。
早期リタイアすると、社会的存在価値に疑問を抱いてしまいます。
しかし、シェン氏は「実際にはより理想的なアイデンティティをつくる機会が与えられる」と言っています。
どういうことかというと、早期リタイアするまでは、生活のため、お金を稼ぐために仕方なく会社に努めて仕事をすることになります。
しかし、経済的に自立をして、早期リタイアを実現できれば、働くことを辞めても生活はできます。
言い換えると、好きなことを仕事にすることができるようになるのです。
FIREとは、仕事をしてはいけないわけではありません。
働くかどうか、どんなことを仕事にするかといった選択が自由にできることがFIREのメリットです。
そのため、どんなことをして社会の役に立つ存在になろうか考えるようになります。
これは、アイデンティティの喪失ではなく、より理想的なアイデンティティをつくることに繋がるというわけです。
まとめ
ここまで、書籍『FIRE 最強の早期リタイア術ー最速でお金から自由になれる究極メソッド』の概要と、わたしが特に勉強になったと思うポイントを4つ紹介してきました。
- お金持ちになるには、恵まれた環境で育つ必要はない
- モノを減らし、体験にお金を使うことが幸福度を高める
- FIREをめざすなら、毎月、貯蓄率を意識することが大事
- 早期リタイア3つの恐怖心は克服できる
他にもFIREに関して役立つ知識や、FIREを実現する方法についてたくさん書かれている本になりますので、ぜひ、読んでみてください!
この記事のおさらい
そんなことはありません。
お金持ちになるには、恵まれた環境で育つ必要はありません。
著者であるシェン氏がそれを証明しています。
間違いです。
モノが多いほど幸福度は下がります。
お金は経験や体験に使ったほうが幸福度は上がります。
・資産の消失
・コミュニティの喪失
・アイデンティティの喪失